条治&長島安定感 互いに手応え「まあまあじゃないですか」

[ 2013年12月1日 05:30 ]

男子500メートル 34秒98で5位の加藤条治

スピードスケートW杯第3戦第2日

(11月30日 カザフスタン・アスタナ)
 男子500メートルで加藤条治(28)は34秒98で5位、長島圭一郎(31=ともに日本電産サンキョー)は35秒02で6位だった。優勝はアルチョム・クズネツォフ(ロシア)で34秒85。女子500メートルは辻麻希(28=開西病院)が38秒28で6位と日本勢最上位。500メートル出場を回避した小平奈緒(27=相沢病院)は1500メートルで2分0秒95の18位に終わった。

 両エースが安定感のある滑りを見せた。W杯第2戦の男子500メートルでともに1勝ずつを挙げている加藤と長島が第3戦で5位、6位と上位につけた。五輪代表から漏れる可能性がわずかとなり、本番で勝つための調整にシフトしている。加藤は「まあまあじゃないですか」とし、強めの練習をこなしてきた長島も「この位置にいられて良かった」と手応えを口にした。昨季、抜群の強さを誇ったスメーケンス(オランダ)と同走した長島は後半に逆転を許したが、持ち味の低い姿勢で大きなミスなくまとめた。親友のフレデリクス(米国)と滑った加藤はいつもの力強さこそなかったものの0秒04差で競り勝った。

 第2戦までは空気抵抗の小さい高地だったが、今大会からは本番の条件に近い低地。長島は「ここからが勝負」とし、直線で新たな技術の習得に乗り出した。加藤もスケート靴の刃の位置などを大きくずらすなど試行錯誤を続ける。バンクーバーでは長島が銀、加藤が銅。悲願の金メダルへ、それぞれの課題を実戦で消化していく。

 【男子】▽500メートル (1)アルチョム・クズネツォフ(ロシア)34秒85(2)ロブコフ(ロシア)34秒86(3)R・ムルダー(オランダ)34秒87(5)加藤条治(日本電産サンキョー)34秒98(6)長島圭一郎(日本電産サンキョー)35秒02(11)羽賀亮平(日本電産サンキョー)35秒14(14)及川佑(大和ハウス)35秒19

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2013年12月1日のニュース