川内が日本人トップの3位 マサシ優勝、藤原は棄権

[ 2013年12月1日 14:19 ]

<第67回福岡国際マラソン>日本人トップの3位でゴールする川内

 来年のアジア大会(仁川=韓国)の代表選考を兼ねる福岡国際マラソンは1日、平和台陸上競技場発着で行われ、川内優輝(26=埼玉県庁)は2時間9分5秒で日本勢最高の3位に入った。マーティン・マサシ(スズキ浜松AC)が2時間7分14秒で優勝した。

 日本人4人を含む11人の第1集団でレースを進めた川内はペースメーカーが離脱する中間点の通過を合図に1度スパート。ポンと飛び出したが、22・8キロ地点でヘンリク・ゾスト(ポーランド)が追いつき、その後は2人のマッチレース状態に。

 そこから再びレースが動いたのは28キロ過ぎだった。3位集団が2人に追いつき、さらにメクボ・モグス(日清食品グループ)がスパート。川内の表情は険しくなったが、2位集団に食らいつき、結局、2位集団が前をゆくモグスを吸収。7人が1団となって折り返し地点(31・6375キロ)を通過した。

 その後、松宮隆行(33=コニカミノルタ)が遅れ、マサシを先頭に6人が縦に並ぶ展開。33キロ過ぎからマサシとジョセフ・ギタウ(JFEスチール)が抜け出し、川内は3位集団に。37キロ過ぎにはマサシが独走状態に入り、川内は3位集団を抜け出して、前の2人を追走。2位ギタウとの差を詰めたが、追い抜くことはできず、タイムも目標として2時間7分30秒には届かなかった。

 川内は「最低限の走りはできたが、タイムは不満が残る結果となった。悪くても(2時間)8分台と思っていた。中間点で飛び出して、力を使ってしまった」と反省。アジア大会に向け「代表に選ばれたら、必ず金メダルを取りたい」と前を向いた。

 20キロ付近まで第1集団からやや離れた第2集団を走っていた藤原新(32=ミキハウス)は20・2キロ地点で棄権。拓殖大時代に藤原と同級生だった高田千春(32=JR東日本)が日本人2番手の5位と健闘した。

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2013年12月1日のニュース