琴欧洲の関脇転落確実に 再出場せず 佐渡ケ嶽親方明言

[ 2013年11月16日 19:04 ]

12日、三角巾で左腕をつり支度部屋を後にする琴欧州

 7度目のかど番で迎えた大相撲九州場所を、左肩脱臼により4日目から休場している西大関琴欧洲(30)=本名カロヤン・マハリャノフ、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=が来年1月の初場所で関脇へ転落することが16日、確実となった。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が、今場所で1勝のみの琴欧洲は再出場しないことを明らかにしたため、2場所連続で負け越すことになる。同親方は「肩が上がらないと言っている。来場所、頑張らせる」と話した。初場所で10勝を挙げれば大関へ復帰できる。大関の降下は昨年九州場所の把瑠都以来。

 現役最古参の大関で史上4位の在位47場所の琴欧洲は、3日目の小結松鳳山戦で負傷。「左肩鎖関節脱臼で全治4週間を要す見込み」との診断書を日本相撲協会に提出した。

 203センチと長身で右四つを武器に、2006年初場所で欧州出身として初めて大関に昇進した。初土俵から所要19場所の速さだった。08年夏場所で初優勝したが、左太もも裏を痛めて先場所に途中休場するなど、最近は故障が相次いで振るわなかった。

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2013年11月16日のニュース