原 親交あるマー君が刺激 4位発進「ピンチもなく回れた」

[ 2013年11月2日 06:00 ]

1番で笑顔を見せる原

女子ゴルフツアー 樋口久子・森永製菓ウイダー・レディース第1日

(11月1日 千葉県市原市 森永高滝カントリー倶楽部=6652ヤード、パー72)
 マー君に負けじと奮起した。原江里菜(25=NEC)が4バーディー、ノーボギーの4アンダー、68で回り、首位に2打差の4位。親交があるプロ野球・楽天の田中将大投手(25)らに刺激を受け、好スタートを切った。6バーディー、ノーボギーの66をマークした桜井有希(24=スターツ)が首位発進。1打差の2位に藤本麻子(23=富士通)とフォン・シャンシャン(24=中国)が並んだ。
【第1R成績】

 起伏の激しい丘陵コースもなんのその。原が満開の笑顔を咲かせた。満足げにホールアウトし、「4番以外は結構簡単に、ピンチもなく回れた」と余裕の口ぶりだ。

 前半の4番パー3は10メートルのバーディーパットを2メートルショート。「3パットしそうだった」とボギーが頭をよぎったが、パーパットを沈めた。ピンチを切り抜けると、続く5番で4メートルを決めてバーディー。後半は11番で5メートル、12番で2メートルをねじ込んで連続バーディーを奪うなど勢いに乗った。

 今季序盤はパッティングの不振で最終日に崩れることが多かったが、福田裕子や姜秀衍からグリップを柔らかく握るようにアドバイスを受けると秋ごろから復調。9月の日本女子プロ選手権で4位に食い込むなど安定感が増した。「グリーンもフェアウエーも広くて好き」というコースで、好調のパターが花開いた。

 友人の活躍が刺激になった。愛知県出身ながら東北高から東北福祉大に進んでおり、宮城県は第二の故郷。その宮城を本拠地とする楽天の田中、則本ら若手とは知人を介して知り合い、現在は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で頻繁に連絡を取り合う仲。1学年下で誕生日が6日違いの田中はこの日25歳を迎えたとあって、スタート前に祝福メッセージを送った。「とても尊敬しているし、私も頑張ろうと刺激になる」。巨人の原監督は崖っ縁に立たされたが、こちらの原は田中の活躍とともに躍動した。

 次週は米ツアーを兼ねるスポニチ主催ミズノクラシック(8~10日、三重・近鉄賢島CC)。原は富士通レディース終了時の賞金ランク33位(現在は34位)で出場資格を得ており「米ツアーの選手と一緒に回ってみたい」と早くも目を輝かせている。それでも「(今季は)まだ勝てていないので」とまずは目の前の試合に集中する。20歳だった08年のNEC軽井沢72でツアー初優勝を飾ってから5年。2勝目を挙げた時、本当の復活が訪れる。

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