桃子“谷口流”で逆転シードへ意地の5バーディー

[ 2013年10月27日 06:00 ]

9番、笑顔でクラブを手にする上田桃子

女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第2日

(10月26日 兵庫県三木市マスターズゴルフ倶楽部=6445ヤード、パー72)
 気温15度と冷え込む中、上田はホットパンツでプレーを続けた。最終18番パー4。2打目がピン手前10メートルにショートすると、クラブを地面に叩きつけるようにして悔しがった。「足がパンパン。後半は足が冷えてショットが思うようにできなかった」。決して満足のいく状態ではなかったが「そんな中でも落とさなかったのが良かった」と5位に踏みとどまり、最終日へつなげた。

 2番でボギーが先行した時は肩を落としたが、3番ティーへ向かう途中、「攻め抜くと決めたのにぶれるのか。もう一回攻めようと思った」と仕切り直した。すると3番でバーディーを取り返し、162ヤードの4番パー3は7Iでピン手前1メートルにピタリ。5番で7メートルを沈めると3連続バーディーにガッツポーズを決めた。13番でボギーを叩いたが、ここでも闘志に火が付き、14、15番はバーディーを奪い返した。

 「谷口さんのスコアを見て、前半37で後半31で回れているというのはボギーが先行しようが関係ないんだなと思った」という。男子のブリヂストン・オープン第2日。前半崩れながら後半盛り返して首位に浮上したのが谷口だ。事あるごとに助言をもらい、オフには合宿に参加するなど師匠的存在の先輩プロはボギーを叩いても一切、慌てなかった。その谷口とは今週、メールで「お互い頑張ろう!」とエール交換。約束を果たすためにも低迷するわけにはいかない。

 07年の賞金女王も今季の賞金ランクは現在76位。来季シード圏の50位とは約843万円差あるが、単独2位に入れば924万円を獲得して賞金額約1567万円となり、現在の49位相当まで浮上する。上田にとって今季の日本ツアーは今大会と次週の森永製菓ウイダーレディースを残すだけ。逆転でのシード獲得を狙う27歳は「このコースはティーショットが打ちにくい。そこを注意して攻められれば、まだ分からない。自信を持ってやるだけ」と自らに言い聞かせた。

続きを表示

2013年10月27日のニュース