白鵬 早くも全勝独り旅!単独7位幕内684勝目

[ 2013年9月21日 06:00 ]

白鵬(左)は、とったりで栃煌山を破り全勝キープ

大相撲秋場所6日目

(9月20日 両国国技館)
 横綱・白鵬が小結・栃煌山を相手に今年3回目のとったりで退け、初日から6連勝とした。無敗で並んでいた嘉風が敗れたため、勝ちっ放しは早くも白鵬1人。世界大会14連覇のレスリング吉田沙保里から刺激を受ける最強横綱が、いつもと変わらぬ安定した相撲を取り続けている。1敗は稀勢の里、鶴竜、琴奨菊の3大関と平幕の安美錦、旭天鵬、嘉風の計6人となった。
【6日目取組結果】

 お決まりのパターンで白鵬がもろ差し名人を料理した。時間が押していたため、いつもより仕切りの回数が少なく「ビックリした」が、終わってみれば栃煌山相手に今年3度目のとったりで勝利。立ち合いですぐに左に回り込み、相手の右腕をわしづかみにして転がした。先場所のデジャビュのような光景に「本当はまわしを引きたいけど、手を引いちゃうんです」と不本意そう。しかし、相撲にかかった時間はわずか1秒8。午後6時から始まる夕方のニュースが迫っていたNHKも助ける瞬殺劇で、高見山を抜いて単独7位となる幕内684勝目を挙げた。

 取組前に刺激を受けていた。親交のあるレスリングの吉田沙保里が世界大会V14を達成。場所入り前にちゃんこを食べている際、ニュースを耳にしたそうで「東京五輪が決まって彼女の火がついたんじゃないかな。おめでとう」と祝福した。同じアスリートとして「大変なこと」と勝ち続ける難しさを実感していた。

 27度目Vへ早くも全勝は独り旅。「このまま引っ張っていきたいね」。吉田と同様に20年まで現役を続けるという大きな夢を見る28歳にとっては、独走が続きそうな今場所もまた刺激の少ない場所なのかもしれない。

 ▽幕内684勝 白鵬が記録。現役1位。高見山を抜いて単独史上7位。同1位は魁皇の879勝。

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2013年9月21日のニュース