藤田 松山の素振り参考で3位浮上!大会連覇に望み

[ 2013年9月21日 06:00 ]

18番、セカンドショットを放つ藤田寛之

男子ゴルフツアーANAオープン第2日

(9月20日 北海道北広島市 札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース=7063ヤード、パー72)
 昨季賞金王の藤田寛之(44=葛城GC)が“松山効果”で大会連覇に望みをつないだ。4位から出て、1イーグル、3バーディー、2ボギーの69、通算8アンダーの136で首位に2打差の3位に浮上した。同組の松山英樹(21=東北福祉大)の素振りを参考に、中盤からショットを立て直した。26位から出た松山は69で回り、通算5アンダーの10位に順位を上げた。68で通算10アンダーに伸ばした小田孔明(35=フリー)が単独トップに立った。
【第2R成績】

 まるで優勝した瞬間のように藤田が派手なガッツポーズを決めた。535ヤードの12番パー5。260ヤードの2打目を3Wで2オンに成功した44歳は、15メートルのイーグルパットがカップに吸い込まれると、両腕を力強く突き上げた。このイーグルが効いて2日連続の60台をマーク。「連覇って言いたいところですけどね。気持ちがまだそこまでいかない」と言葉は控えめながら、首位に2打差の好位置で2年連続優勝を視野に入れた。

 3番パー3では1打目をラフに外してボギーが先行。6番パー4でもフェアウエーからの2打目をバンカーに入れてボギーを叩いた。「序盤はショットが良くなかったけど、9番からイメージを変えて良くなった」。7番でバーディーを奪い返した後、同組の松山のスイングを凝視。これが復調のきっかけとなった。

 序盤はクラブフェースを開いたままインパクトの瞬間を迎えていた。それが、ショットがぶれる理由だったが、「松山を見ていると、開いたフェースを閉じるようにイメージして素振りしている」と23歳下のルーキーの動作を脳裏に焼き付けた。自身も松山のイメージで振ると「方向と距離が合ってきた」と精度が向上。「ショット、パットともに良くなった」後半のインではボギーを叩かなかった。

 昨季4勝を挙げた男も、今季は優勝どころか、10戦を終えて5試合で予選落ち。オフの疲労骨折で出遅れたのが響いた。それでも、「(ショットの不調を)実戦の中で止められたのは凄く収穫」と巻き返しのきっかけを確かにつかんだ。昨年優勝を果たした地からベテランが攻勢をかける。

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