柔道男子代表が強化合宿公開…康生監督、威信回復誓う　

世界選手権に向けた強化合宿で、柔道男子日本代表の練習を見つめる井上康生監督（右手前）

　柔道の世界選手権（２６日～９月１日・リオデジャネイロ）に出場する男子の日本代表９人が２日、宮崎県延岡市での強化合宿を報道陣に公開し、昨秋の就任後初の大舞台となる井上康生監督は「私にとって初陣だから気負わない方がおかしい。全選手の目標は金メダルだ」と語気を強めた。

　日本男子は昨夏のロンドン五輪で初の金メダルゼロと惨敗し、ことしになって全日本柔道連盟が不祥事で世間を騒がせた。井上監督は「柔道界は今、いろんな面で注目されている。素晴らしい柔道で勝つことが盛り上げる最大のポイントだと思う」とお家芸の威信回復を誓った。

　男子代表は６月下旬からロシア代表に合流しての合宿を経てスペインでの国際合宿と、約２週間の遠征をした。２０１１年大会からの２連覇を目指すロンドン五輪７３キロ級銀メダルの中矢力（ＡＬＳＯＫ）は激しい乱取りを披露し「いい状態に仕上がってきた。後は集中してやるだけ」と張り切っていた。

　前日からの合宿は６日に終わる。