全柔連女性理事が会見 谷理事「透明性ある体制を」

[ 2013年6月25日 20:23 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)の改革の一環として起用された初の女性理事3人が25日、東京都文京区の講道館で記者会見した。2000年シドニー、04年アテネの五輪48キロ級覇者で参院議員の谷亮子理事は「透明性のある体制の構築と同時に、ガバナンス(統治)の再構築を確立したい」と引き締まった表情で話した。

 谷理事は10年の現役引退後、政界でも活躍する。「内閣府と文部科学省からも女性理事登用の要望があった」と明かした。

 72キロ級で1992年バルセロナ、96年アトランタの五輪銀メダリストの田辺陽子理事は緊張の面持ちで「スピード感を持って取り組むことが一番大事。女性として新しい風を組織の中に入れながら改革を進めたい」と述べた。

 公開競技だった88年ソウル五輪61キロ級で銅メダルを獲得した北田典子理事は、全柔連の「暴力の根絶プロジェクト」で中心的役割を担う。「セクハラの部会の責任者として一人でも被害者をなくすこと、暴力をゼロにすることを目標に頑張っていきたい」と落ち着いた表情で話した。

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2013年6月25日のニュース