全柔連評議員会 上村会長辞任を1カ月後協議

[ 2013年6月25日 18:23 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)評議員会は25日、東京都文京区の講道館で行われ、上村春樹会長の早期辞任を求める意見が出たため、7月下旬にも臨時評議員会を開いて解任を協議することにした。解任の対象は今回新たに選ばれた理事を除く理事23人。同会長は一連の不祥事の責任をとって10月をめどに辞任すると24日に表明したばかりだが、異例の事態により今後が流動的になった。

 上村会長は評議員会後、報道陣に「本当に不名誉なことだが、柔道界を思っての発言なので真摯に受け止める」と神妙に述べ「私がやることは改革と改善。全力をかけてやり遂げる」と、当面の続投に意欲を示した。

 評議員会は各都道府県の代表などで構成され、公開された。了徳寺健二氏(千葉)が「会長も執行部も広く意見を聞くべきだ。柔道は国民に見捨てられつつある。理事の解任を議論したい」と発言。同会長を支持する意見も複数出て議論は紛糾した。

 評議員会の議題は4週間前までに上げる規定のため、決議は先送りされた。上村会長は臨時評議員会の招集を受け入れた。近く開く臨時理事会で再招集が承認されれば、7月下旬以降に会長を含む理事解任を協議することになる。

 評議員会は、参院議員の谷亮子氏ら全柔連初の女性理事3人と参院議員の橋本聖子・日本スケート連盟会長ら外部理事の就任を承認した。

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2013年6月25日のニュース