成田 プロ初首位スタート 圧巻5連続バーディー

[ 2013年6月14日 06:00 ]

ホールアウトした藤田(右)と笑顔で抱き合う成田

サントリー・レディース第1日

(6月13日 兵庫県神戸市 六甲国際ゴルフ倶楽部=6537ヤード、パー72)
 プロ2年目の成田美寿々(20=フリー)が5連続を含む9バーディー、1ボギーの自己ベスト64で初の首位発進を決めた。昨年プロ初勝利を挙げたが、賞金は全て父に管理されている異色派。オフの練習で原点回帰し通算2勝目と10万円の「優勝ボーナス」ゲットに手応えをつかんだ。2打差の2位にはリ・エスド(27)、アン・ソンジュ(25)の韓国勢がつけた。

 積み重ねたバーディーは9個。2試合連続予選落ちから復調のきっかけをつかんだ成田は「1番のボギーで吹っ切れ、欲が全然なかったのがよかったかも」と笑顔を見せた。

 この日はショットが好調で、3番パー5で初バーディーを奪うと、7番パー4まで怒とうの5連続バーディー。極めつきは15番パー4。グリーン奥のラフから残り15ヤードのアプローチをSWでねじ込み、拳を握りしめた。先週は試合を欠場。幼少から足を運んでいた地元・千葉県市原市にある練習場で、原点に戻って調整した。足を大きく開いたまま腰を平行に保って打つなど昔の練習に着手。骨盤が右に傾いていたスイングを矯正し、飛距離と安定感が増した。

 昨年初勝利を挙げた20歳のホープも、賞金の管理は父・俊弘さん(58)に任せており、活躍に応じた完全歩合の小遣い制を敷いている。例えば1バーディーで1000円、1日ノーボギーなら3万円、優勝なら10万円…。しかも、4日間大会ではバーディー14個目から1つ当たり5000円に跳ね上がる設定とあって「あすは(ボギーを)気にせず、それを取り戻すぐらいバーディーを取ってやります」と、こちらは欲を出していた。

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2013年6月14日のニュース