異例 つり輪切れ体操大会中止 五輪代表の加藤が負傷

[ 2013年5月19日 21:30 ]

 19日に岩手県営体育館で行われた体操の東日本学生選手権でつり輪のワイヤが切れる事故が起き、男子の競技が中止となった。

 演技直前のウオーミングアップ中だったロンドン五輪代表の加藤凌平(順天堂大)が肩を痛めた。大会中に器具が壊れるのは異例で、主催の関東学生連盟によると、第46回を迎えた大会で器具の故障による中止は初めて。

 加藤が懸垂技を練習していた際に、上部から垂れ下がった1本のワイヤの下部の革製ベルト部分が切れた。20年近く前から使用する古い器具だったという。競技を約1時間中断して代わりのつり輪を用意したが、選手のコンディションなどを考慮して中止が決まった。女子は全競技を終えた。

 順天堂大の原田睦巳監督によると、加藤は片手でぶら下がる状態となって痛めたが、大事には至らなかったという。2000年シドニー五輪代表だった原田監督は「自分の現役時代も含めて、大会でこのような中止は初めて」と話した。

続きを表示

2013年5月19日のニュース