野村「38歳のおじさんでもやれる」 1年7カ月ぶり復帰戦でV

[ 2013年3月24日 08:17 ]

スイス・オープンの柔道男子60キロ級で優勝し、表彰台で笑顔を見せる野村忠宏(中央)

 柔道男子60キロ級で2004年アテネ大会まで五輪3連覇した38歳の野村忠宏(ミキハウス)が23日、ジュネーブで行われた国際大会のスイス・オープン決勝でスイス選手に一本勝ちして優勝し、2011年8月以来の復帰戦を飾った。

 世界ランキング上位の選手は出場していない大会で、1回戦は背負い投げで一本勝ちし、2回戦では苦戦したが優勢勝ち。準々決勝で再び一本を奪い、準決勝では優勢勝ちした。決勝はスイス国内大会1位の実績がある選手に終了間際、大外刈りを決めた。

 08年、12年と続けて五輪出場を逃し、右膝などに古傷を抱えながらも現役を続ける。今夏の全日本実業個人選手権を当面の目標にして実戦感覚を取り戻すため、今回の大会に出場した。

 ▼野村忠宏の話 久しぶりの実戦で優勝し、素直にうれしい。緊張感や恐怖心もあったが、ほっとしている。10代、20代の選手がどんどん優勝する中で、38歳のおじさんでもやれるんだぞ、というところを見せたかった(共同)

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2013年3月24日のニュース