柔道女子告発選手を評価 五輪銀の溝口紀子氏らが講演

[ 2013年3月5日 18:31 ]

 1992年バルセロナ五輪柔道女子銀メダリストの溝口紀子氏(41)が5日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、指導者による暴力行為などを告発した女子選手について「柔道界で低い立場の女性が声を上げた。脱体罰、脱勝利至上主義など、日本人の思想を見直すきっかけになる」と評価した。

 フランス代表で指導した経験もある溝口氏は、柔道界の体罰問題を2年前にフランスの雑誌で発表。男性理事だけで運営する全日本柔道連盟に対し「女性や外国人の登用も必要」と迫った。

 スイス人記者から「日本のスポーツ界から体罰は本当に排除されるか」と問われ、溝口氏は「体罰は良くないという思想の転換は私たちの世代から。これからなくなる」と断言。同席したスポーツ評論家の玉木正之氏は「日本の親は、子供の厳しい練習に体罰が少し伴っても許す方向にある」と分析した。

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2013年3月5日のニュース