沙羅、日本人初ジャンプW杯総合V!スキー史上最年少

[ 2013年2月18日 06:00 ]

W杯ジャンプ女子で個人総合優勝を果たし、ガッツポーズで笑顔を見せる高梨沙羅=提供写真

 ノルディックスキーのW杯ジャンプは17日、スロベニアのリュブノで女子個人第14戦(HS95メートル、K点85メートル)を行い、高梨沙羅(16=グレースマウンテン・インターナショナル)が4連勝で今季8勝目をマーク、2戦を残してジャンプ競技で日本人初のW杯総合優勝を決めた。

 W杯個人ランク首位に立ち、4位以内なら無条件で総合優勝が決まる第14戦。高梨は1回目に89・5メートルを飛んでトップに立つと、2回目に最長不倒の92メートルをマーク。合計266・9点で圧勝した。W杯ポイントを1137ポイントまで伸ばした。高梨が5位以下の場合に唯一、逆転の可能性のあった昨季女王で同ランク2位のサラ・ヘンドリクソンは241・8点で3位に終わった。

 冬季競技での日本人のW杯優勝にはノルディック複合の荻原健司、フリースタイルスキー・モーグルの上村愛子らがいる。国際スキー連盟によると、16歳4カ月での総合Vは、ジャンプ男子のトニ・ニエミネン(フィンランド)の16歳9カ月を抜いてスキーW杯史上最年少記録という。ソチ五輪を1年後に控え、日本のエースが世界の頂点に立った。

 ほかの日本勢は茂野美咲(26=ライズ)が217・9点で16位、平山友梨香(22=北翔大ク)は18位、伊藤有希(18=北海道・下川商高)は24位で、渡瀬あゆみ(28=サッポロスキッド)は26位だった。

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