鈴木雄介 13年ぶり日本新 20キロ競歩世界選切符

[ 2013年2月18日 06:00 ]

 陸上の日本選手権20キロ競歩は17日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺コースで世界選手権(8月、モスクワ)代表選考会を兼ねて行われ、男子は鈴木雄介(富士通)が1時間19分2秒の日本新記録で2大会ぶり2度目の優勝を果たした。日本陸連が定める派遣設定記録(1時間20分16秒)以内で優勝の条件を満たし、代表を決めた。2位の西塔拓己(東洋大)には1分3秒差の快勝だった。女子は同五輪代表の大利久美(富士通)が1時間30分45秒で3連覇したが、派遣設定記録(1時間29分31秒)に届かなかった。

 13年ぶりに日本記録を塗り替える快挙でモスクワ行きの切符を手にした鈴木は「大学4年から狙っていて、記録を出す機会を待っていた。うれしい」と達成感に浸った。36位と惨敗した昨年のロンドン五輪後、スタミナ強化を徹底した。この日は序盤から西塔と一騎打ちになったが、課題だった後半に抜け出し、終盤も差を広げた。世界との勝負については「この記録はメダルを狙うための最低限のタイム。モスクワではラストに対応していかないと」と課題を挙げつつも「記録に自信を持ってメダルを獲りたい」と力強く話した。

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2013年2月18日のニュース