レスリング 復活の目はあるのか…いったん外され復活するのは難しい

[ 2013年2月13日 07:12 ]

ロンドンで五輪3連覇を飾った吉田沙保里だったが…

 2020年夏季五輪でレスリングが排除される可能性が大きくなった。国際オリンピック委員会(IOC)が12日にスイスで開いた理事会でレスリングを、五輪での実施が確定する「中核競技」25競技から除外することを決めた。

 IOCのアダムス広報部長は「レスリングが悪いと言っているわけではないし最終決定でもない」と説明した。

 20年五輪では28競技を実施するが、中核競技に16年リオデジャネイロ五輪で採用されるゴルフとラグビー7人制を加えた27競技の実施が確定した。5月の理事会では、既に候補となっている野球・ソフトボール、空手、武術、スカッシュ、ローラースポーツ、スポーツクライミング、ウエークボード(水上スキー)にレスリングを加えた8競技の中から残る1競技を絞りこむ。

 IOCのデュビ競技部長は「1つまたは複数の競技を選ぶ」と選択に幅があることも示唆した。しかし、大会活性化のためにIOCが競技の入れ替えを進める方針を示していることから、いったん外された競技が3カ月後の理事会で復活するのは難しい情勢だ。

 レスリングが除外されれば、日本への影響は大きい。特に女子種目が正式に採用された04年アテネ五輪以降、レスリングはメダル量産へのエンジンとして機能してきた。日本のお家芸は五輪から消えていくのか。今後はマットの外での戦いが重要になってくる。

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2013年2月13日のニュース