谷亮子氏が断言「暴力では選手の能力は上がらない」

[ 2013年2月1日 06:00 ]

柔道女子代表監督パワハラ問題

 柔道女子日本代表の園田隆二監督らが選手に暴力行為をしていた問題で、五輪金メダリストの谷亮子参院議員(37)は31日、国会内で記者団に「事実であれば残念」と語った。谷氏の現役時代には園田監督を含め歴代の指導者からの暴力行為は一切なかったと説明。情報収集のため園田監督から直接、話を聞く意向も明らかにした。

 夕方からは日本テレビの情報番組「news every」に出演。「暴力による指導は決して選手の能力を上げることはない。はっきり申し上げたい」と語った。全柔連の合宿が5日程度の日程で年に5~7回しかないことに「その中で世界に勝つための力をつけさせないといけない。競技団体は勝つことに急ぎすぎ」と問題の一因に挙げた。

 ▼山下泰裕氏(84年ロサンゼルス五輪男子無差別級金メダリスト)この情報を(昨年)10月初めに聞いたときは信じられなかった。園田は選手として頑張り屋だったし、指導者としても情熱はある。でも暴力は絶対に許されない。「やめろ」「まずいぞ」と周りが言える雰囲気がなかったことに問題がある。確かに昔はそういうこと(体罰)もあった。ただ私は受けなかったし、間違っていると思っていた。そういう体質が柔道界に残っているのも事実。勝ち負けだけが全てではない。原点に戻るしかない。

続きを表示

2013年2月1日のニュース