重量挙げの伊藤奈央、2度目の薬物違反で5年間資格停止

[ 2013年1月17日 23:10 ]

 昨年11月に行われた重量挙げの全日本女子選抜選手権で伊藤奈央(名古屋産大)がドーピング検査で陽性反応を示し、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から5年間の資格停止処分を受けたことが17日、分かった。今回が2011年に続いて2度目の薬物違反となり、国内では異例の重い長期処分となった。

 JADAの決定によると、伊藤は競技後の検査で筋肉増強作用のある禁止物質「ノルアンドロステロン」などが検出され、同大会の女子58キロ級優勝の個人成績も失効となった。資格停止期間は昨年12月14日からとなる。

 日本重量挙げ協会関係者は「極めて残念というしかない。トップ選手の啓発活動はやってきたが、2度目の違反を重く受け止めたい」と述べた。

 伊藤は11年に全日本選手権の女子48キロ級優勝の成績を取り消され、2カ月間の資格停止処分を受けた。花粉症の治療のために医師の処方を受けていた経口薬に禁止物質が含まれていたという。

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2013年1月17日のニュース