フジカキ準V終戦…藤井 痛恨の負傷棄権

[ 2012年12月10日 06:00 ]

女子ダブルス決勝、第2ゲーム途中に藤井(左)が右膝を負傷し、棄権した藤井、垣岩組

 バドミントンの全日本総合選手権最終日は9日、東京・代々木第2体育館で決勝を行い、ロンドン五輪女子ダブルス銀メダルの藤井瑞希(24)垣岩令佳(23=ルネサス)組は、藤井の右膝の負傷による棄権で初優勝を逃した。五輪初メダルを達成したフジカキは、このままペア解消の可能性が高くなった。男子シングルスの田児賢一(23=NTT東日本)は5連覇を達成。女子シングルスは今別府香里(26=パナソニック)が5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 藤井の鋭いプッシュが決まった直後だった。第1ゲームを21―13で取ったあとの第2ゲーム、11―7。藤井がネット際に座り込んだまま立ち上がれない。「着地で痛めてしまった」右膝は、テーピングをしても試合ができる状態ではなかった。

 再開したものの、1点を奪われた直後に藤井自ら棄権を申し出た。精密検査は10日以降に行うが、右膝前十字じん帯と同内側半月板損傷の疑いがあるという。「自分のケガで負けることになり、申し訳ない」と話した藤井には、痛恨のケガとなってしまった。

 ロンドン五輪で日本バドミントン界初のメダルを獲得する偉業を成し遂げた。だが、藤井は年内で「第一線を退く」と表明。銀メダルペアは28日の日本リーグ最終戦を最後に解消するはずだったが、藤井は「日本リーグは出ない」と話した。

 壁だったスエマエから準決勝で初勝利を挙げ、初優勝を狙った全日本総合も、これが最後となった。歴史を残したペアの残念な最後となったが、バドミントンは話題性だけではないと、結果で示した功績は消えない。

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2012年12月10日のニュース