鈴木聡美 意地で競り勝ち4連覇「ホッとした」

[ 2012年9月8日 06:00 ]

女子100メートル平泳ぎで優勝した鈴木は応援団にむかってナンバーワンポーズ

日本学生選手権第1日

(9月7日 東京辰巳国際水泳場)
 女子100メートル平泳ぎで、ロンドン五輪銅メダルの鈴木聡美(21=山梨学院大)が1分7秒17で4連覇した。2位に100分の2秒差で競り勝ち、メダリストの意地を見せた。女子200メートルバタフライではロンドン五輪銅メダルの星奈津美(22=早大)が2分7秒33で4連覇した。

 ロンドン五輪のヒロインが辰巳でも笑顔を咲かせた。鈴木は一緒に五輪に出場した松島に、終盤で追い上げられたものの「隣(の松島)を見たい気持ちもあったけれど、抑えました」と自分の泳ぎに集中して、0秒02差で振り切った。タイムは五輪時より0秒71遅れたが、堂々の4連覇を達成した。

 3つのメダルを獲得して凱旋。帰国後は、長期の休みを取らずに練習を再開したが、あいさつ回りなど多忙なスケジュールが続いた。完調には遠く、午前の予選も6位。「帰ってきて気持ちがオフになり気味だった。不安な気持ちでいっぱいだった」。それでも地元福岡から両親や祖母が応援に駆けつけてくれたこともあって、気持ちを奮い立たせた。五輪メダリストの底力を発揮し、「ホッとしています」と安どの息をついた。

 8日にメドレーリレー、9日にも200メートルと続く。日本学生選手権は1年時に初めて日本記録を出した思い出深い大会だが、今回が最後。山梨学院大は対抗戦で現在2位につけており、2年ぶり3度目の優勝へ向けて「自分が引っ張りたい」と意気込んだ。

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2012年9月8日のニュース