遼スーパーショットに長嶋さん絶叫「ナイスバーディー!」

[ 2012年7月9日 06:00 ]

通算15アンダーでホールアウトし長嶋茂雄大会名誉会長(右)と握手する石川遼

長嶋茂雄招待セガサミーカップ最終日

(7月8日 北海道千歳市 ザ・ノースカントリーゴルフクラブ=7127ヤード、パー72)
 石川遼(20=パナソニック)の逆転優勝はならなかった。3打差の10位から、連日の66をマークして通算15アンダー。大会名誉会長を務める長嶋茂雄氏(76)を絶叫させる見せ場もつくったが、今季日本ツアー自己最高位の3位止まりで優勝にはあと一歩及ばなかった。65で回った李京勲(20=韓国)が金亨成(32=韓国)とのデッドヒートを制し、通算19アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。
【最終R成績】

 長嶋氏が絶叫した。「よーっ!!ナイスバーディー」。石川の15番パー4の2打目だった。ショットが80センチのチャンスについた瞬間、ギャラリーに交じってグリーン奥にいた長嶋氏が声を張り上げた。

 首位と3打差でのスタートから、前半で4つスコアを伸ばした。折り返しの10番ティーでは、待ち構えていた長嶋氏の握手に送り出された。ところが、11番でバンカーにつかまって、この日唯一のボギー。13番パー5でも1メートル強のバーディーパットを外して、逆転ムードは大きくしぼんだ。それでも長嶋氏の声援が再び火をつけたか、17、18番は連続バーディー。最後までギャラリーを沸かせるプレーは見せた。

 08年の3位、昨年の2位に続いて、今回も4打差の3位止まり。18番グリーン脇のテントでは「また惜しかったねえ」と長嶋氏からねぎらいを受けたが、石川に悲そう感はない。ストレート一辺倒ではない多彩なショットでコースを攻め、パッティングにも改善の兆しが見られた。来週の全英オープン(19日開幕)を皮切りに再び臨む米ツアー5連戦。「どんなコースにも柔軟に対応できる準備はできた」と自信を深めていた。

続きを表示

この記事のフォト

2012年7月9日のニュース