琴奨菊 無傷の5連勝で単独トップも「まだ5日目」

[ 2012年5月11日 06:00 ]

豪風(左)を突き落としで破った琴奨菊

大相撲夏場所5日目

(5月10日 両国国技館)
 全勝力士4人に土がつくなか、琴奨菊が無傷の5連勝で単独トップに立った。日本人力士の単独首位は08年九州場所7日目の雅山以来、5日目での単独首位は同年秋場所の豪栄道以来だ。

 徹底的に相手を研究した成果だ。過去9勝11敗と苦手にしている豪風は、もろ差し、突き放しと多彩な攻めがあり「変な距離感がある」と分析。立ち合いは左差しにこだわらず、この日は頭で当たると体を開いて左の突きで仕留めた。支度部屋では頬を緩めっぱなしで「左差し以外で勝ってる?いろいろ持ってるんです。やらないだけで。チャレンジと思えば緊張しない。楽しんでやってます」。まだ引き出しがあると得意顔だ。

 06年初場所の栃東以来の日本人優勝の期待がかかる。「まだ5日目。これからが大事」。単独トップに国技館を後にする足取りも軽やかだった。

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2012年5月11日のニュース