日本 ダブルス敗れ追い込まれた…錦織頼む!

[ 2012年2月12日 06:00 ]

<デ杯 日本・クロアチア>試合を見つめる錦織(左から2人目)

男子テニス国別対抗戦デ杯ワールドグループ1回戦第2日

(2月11日 三木市ブルボンビーンズドーム)
 日本はクロアチアとダブルス1試合を行い、伊藤竜馬(23=北日本物産)、杉田祐一(23=三菱電機)組がイボ・カロビッチ(32)、イワン・ドディグ(27)組に4―6、4―6、6―3、3―6で敗れ、通算1勝2敗となった。12日のシングルスは第1試合で錦織圭(22=フリー)がドディグ、第2試合で添田豪(27=空旅ドットコム)がカロビッチと対戦。勝ち上がるには2連勝しかなく、窮地に追い込まれた。

 最後は2メートル8のカロビッチのサービスゲームであっさりと終わった。前夜、錦織が手を焼いた打点の高いサーブにこの日も苦しめられ、伊藤は「角度があってタイミングが合わない」と嘆いた。「基本的なところがかみ合わず、ミスが出て悔しい」と杉田が振り返ったように、連係プレーも万全ではなかった。第3セットを奪うのがやっとで、流れをつかめなかった。

 クロアチアも必死だった。日本の錦織投入を想定し、当日のメンバー変更で初日のシングルスに出場した2選手を投入した。日本は昨年9月から組み始めたペアで対抗したが及ばず、2敗目を喫して後がなくなった。だが、日本代表の竹内監督は「負けたが、相手を3時間もコートに立たせて消耗させることができたことが収穫」と前向き。最終日に登場する錦織と添田に期待した。

 初日のシングルスで敗れた錦織はダブルスをスタンドから応援。竹内監督との会談では「チームに迷惑をかけてすいません」と話し、ドディグとのシングルスで雪辱を誓ったという。追い込まれた日本の流れを変えるのは、やはりエースしかいない。

 <クロアチア ドディグ連戦!>クロアチアのクラヤン主将は当日のメンバー変更について「けさ、ドディグと話して、あすの5セットマッチも構わないというので変更した」と説明した。初日のシングルスで4時間5分の熱戦の末に添田に敗れたドディグはこの日も2時間50分を要したとあって「すでに7時間もコートにいるから長いよ」と苦笑い。それでも、最終日のシングルスに向け「錦織はプレッシャーがかかるだろう。チームの勝利は自分で決めたい」と必勝を誓っていた。

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