31歳ハギトモ日本新!五輪代表選考会へ弾みのV

[ 2012年2月12日 06:00 ]

女子50メートル自由形で優勝し、声援に応える萩原智子

競泳日本短水路選手権第1日

(2月11日 東京辰巳国際水泳場)
 女子50メートル自由形予選で、31歳の萩原智子(山梨学院大職)が24秒84の短水路日本新記録をマークした。決勝は24秒90で優勝し、00年シドニー五輪以来3大会ぶりの代表入りを目指す4月のロンドン五輪代表選考会へ向けて弾みをつけた。

 崖っ縁の31歳が底力を発揮した。萩原は予選で上田春佳の持つ短水路日本記録を0秒05更新。決勝ではタイムを落としたものの、ライバルの伊藤華英らを抑え「ベストを出して、優勝する目標はクリアできた」とホッと息をついた。

 09年秋に5年ぶりに現役復帰したが、昨春、子宮内膜症と卵巣のう腫を患った。4月に手術を受け、夏に戦線復帰したものの思うような記録が出ずに苦しんだ。この1月は「焦って、泣きまくりました」と精神的にも追い詰められた。落ち着きを取り戻したのは処方されたホルモン剤の影響で情緒不安定になっていたことが判明してから。カラオケに誘ってくれた友人ら周囲の支えもあって、気持ちは吹っ切れた。32歳で五輪出場となれば、競泳史上最年長。「手術の前以上の状態になっている。挑戦者として、思い切り練習の成果を出したい」。4月の選考会へ向けての覚悟はより強く固まった。

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2012年2月12日のニュース