九州電力 10トライ奪い奇跡のトップ昇格!

[ 2012年2月12日 06:00 ]

<キヤノン・九州電力>九州電力は、快勝ででトップリーグ昇格を決め歓喜する

トップチャレンジ1最終節 九州電力68―17キヤノン

(2月11日 秩父宮)
 ラグビー・トップチャレンジ1最終節の2試合が11日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、九州電力が既に初昇格を決めていたキヤノンを68―17で下して3季ぶりのトップリーグ昇格を決めた。第1試合はクボタが豊田自動織機に58―24で圧勝。第2試合の九州電力は昇格に必要な4トライ、39点差以上の勝利を挙げ、勝ち点9で並んだクボタを得失点差で上回って2位となった。3位転落のクボタは最下位の豊田自動織機とともに入れ替え戦(3月3日)に出場する。

 九州電力はキヤノンから10トライを奪ってクボタとの38点の得失点差をひっくり返した。就任1年目の平田輝志監督(37)は「昇格は厳しいと思っていた。選手を誇りに思う」と感涙。平田監督に「ラグビー人生をかけろ」とゲキを飛ばされたフィフティーンは前半を35―17の18点リードで折り返し、後半は立て続けに5トライを決めた。今季は社内で玄海原発やらせメール問題が発生。電力会社として夜間照明を控えながら練習したSO斉藤玄樹ゲーム主将(28)は「トップリーグに上がらないといけない気持ちが強かった」とホッとしていた。

 <クボタ ショック…「終わっとるわ。死んでまえ」>九州電力の試合をスタンドから見守っていた選手とスタッフは自動昇格を逃してショックを隠しきれなかった。豊田自動織機戦は9トライで58―24と圧勝して得失点差34。得失点差マイナス4だった九州電力がトライを重ねるたびに静まっていった。後半19分、9本目のトライを決めた九州電力に逆転されると、元オーストラリア代表ロック、マクメニマンは自身のキャリーバッグに蹴りを2発。ある主力選手は「終わっとるわ。死んでまえ」と吐き捨て席を立った。

 ◆日程発表 日本ラグビー協会は11日、トップリーグ入れ替え戦2試合の日程を発表。サニックス―豊田自動織機は福岡・グローバルアリーナで、NTTドコモ―クボタは大阪・花園ラグビー場で、それぞれ3月3日午後1時開始となった。

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2012年2月12日のニュース