日本 吉兆1位通過!33年ぶり金へ一丸

[ 2011年10月11日 06:00 ]

<世界体操 男子練習>iPadを見つめる内村

体操世界選手権第4日

(10月10日 東京体育館)
 V奪回が見えた。男子団体総合予選が終了し、前日(9日)に合計364・291点をマークした日本が、1位で12日の決勝に進出し、12年ロンドン五輪の出場枠も獲得。世界大会4連覇中の中国は、この日の演技で得点が伸びず合計359・126点で3位。78年ストラスブール大会以来、33年ぶりの金メダルへ視界良好だ。

 世界大会4連覇中の中国は予選3位で、9日に演技を終えた日本が5・165点の大差をつけた。世界大会での予選1位通過は頂点に立った04年アテネ五輪以来、5大会ぶり。会場で視察した立花監督は「予選は予選。決勝は決勝なので」と気を引き締めた。

 予選の得点は決勝に持ち越さない。5人が演技し上位4人の得点を合計する予選と、演技した3人の合計得点で争う決勝では得点の計算方法も違う。それでも、1位で通過した意義は大きい。最後の2種目、平行棒と鉄棒の間の休憩は2位・米国より長く取れる。鉄棒では相手の演技を見てから難度を調整することが可能。体力的、戦略的に有利な状況だ。

 12日の決勝に向け、エース・内村らは国立代々木競技場で軽めの調整を行った。iPad2で海外勢の演技をチェックするなど、エースはリラックスした表情。予選では両ふくらはぎがつったが「特に問題はないと思う」と立花監督は話した。予選の床運動で脳振とうを起こしてリタイアした田中佑は練習には姿を見せなかったが「出るシミュレーションをしている」と同監督。全員の力を結集して、33年ぶりの金メダルを奪い取る。

 ▽男子団体総合予選 (1)日本364・291点(2)米国361・583点(3)中国359・126点(4)ドイツ354・132点(5)ロシア353・725点(6)韓国351・331点(7)ルーマニア350・900点(8)ウクライナ350・434点

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2011年10月11日のニュース