五輪枠逃す…浜口、まさかの2回戦敗退

[ 2011年9月17日 06:00 ]

女子72キロ級2回戦で、オエネワ・アクフォ(左)に敗れた浜口京子

レスリング世界選手権第5日 女子72キロ級

(9月16日 トルコ・イスタンブール)
 女子72キロ級の浜口京子(33=ジャパンビバレッジ)は2回戦で昨年銀メダルのオエネワ・アクフォ(カナダ)に1―2で敗れた。そのアクフォが3回戦で敗れたため、敗退が確定。上位5位までの6選手に与えられるロンドン五輪出場枠を確保することができなかった。男子フリーも始まり55キロ級の湯元進一(26=自衛隊)は準々決勝で敗退。男子のロンドン五輪出場枠は大会5日目も獲得できなかった。

 淡々とした表情が痛々しさを強調していた。2回戦敗退が決まった浜口は「いい状態でマットに上がれたのに、たくさんの方に申し訳ない気持ち。こういう終わり方をしたので、正直、頭が真っ白になっています」と力なく笑った。

 最初のヤマ場とみられた、昨年銀メダルのアクフォとの対戦。「相手が小さく見えるくらい、強い気持ち」で試合に臨んだ。第1ピリオドを先取されながら、第2ピリオドは抽選で攻撃姿勢となり追いついた。しかし、最終ピリオド。「私のタックルを警戒している相手を崩せなかった」。再び抽選となり、相手の攻撃をしのぐことはできなかった。

 世界選手権でメダルを逃したのは07年以来。北京五輪の前年だった。その時も五輪出場枠を獲得できず、翌年春までの長い戦いを強いられた。再び繰り返した悲劇。それでも浜口は「あの頃の自分はマットに上がれないくらいの重圧に押しつぶされていた。今は“絶対大丈夫”と思える自分がいる。心も体も違う」と自分に言い聞かせるように語気を強めた。

続きを表示

2011年9月17日のニュース