2位スタートの久保、プレーオフ制し初優勝

[ 2011年9月17日 06:00 ]

内閣総理大臣杯第42回日本社会人ゴルフ選手権最終日

(9月16日 静岡・太平洋クラブ御殿場コース=7172ヤード、パー72)
 終盤激しい競り合いを展開した初日トップの長沢稔(23)と2位スタートの久保勇人(30)が通算2アンダーの142で並び、プレーオフの1ホール目で久保が初優勝を決めた。シニアの部の優勝は通算7オーバー、151の小久江正人(55)。

 プレーオフ1ホール目の14番で優勝を決めた久保は「最近はタイトルを獲れなかったし、最後まで勝てるとは思わなかった」と喜びをかみしめた。アウトを終え水上に4打差をつけられたが10、11番の連続バーディーで流れを引き寄せた。京産大ゴルフ部出身で、03年には関西オープンローアマ、関西学生を制した。だが、つるやゴルフ入社後は不振が続き、3年前からはアドレスをクローズにし、フェースを開いてゆっくりと振る「水平打法」を取り入れた。つるや契約プロの横田真一、上司であり今大会2度優勝の中土靖からもアドバイスを受けての優勝に「みんなに応援してもらったおかげ」と笑顔を見せた。

 <小久江シニアV>シニアで4打差をつけて優勝した小久江は6月に55歳になったシニアの新人。「若い人に迷惑を掛けないようプレーしたので、優勝なんてとても」と驚きの表情だ。最終日は77と乱れたが「パットが良かった」という初日の74が効いた。清掃会社を経営し、ゴルフを始めたのは32歳で「仕事上の接待」がきっかけ。ドライバーの飛距離は約260ヤードと落ちたが「若い時と比べても今が一番うまい。シニアになって悟り、自分のペースをつかんだ」とゴルフ人生真っ盛りだ。

 ▼2位・長沢稔 優勝しか考えてなかったので、悔しいけど仕方ない。初日よりアイアンが悪く、チャンスにつかなかった。でも後半4打差を追いついたのは自信になります。(プレーオフ1ホール目でボギーを叩き、大会最年少優勝ならず)

 ▼27位・白石哲也 3番のバーディーで行けると思ったのに、6番で池に入れてボギーとしたのが痛かった。やはり初日の前半に40を打ったのが響いた。でも楽しませてもらいました。(最終日77で連覇ならず)

 ▼31位・陳盛根 初日より慣れたけど、芝の感じが違うので実力を出せなかった。でもコースは素晴らしいし、キャディーさんや他の選手とコミュニケーションを取れるようにして、また出場したい。(韓国代表、75で通算9オーバー)

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2011年9月17日のニュース