五輪切符ならず…松本初戦で黒星 欧州王者にお手上げ

[ 2011年9月14日 06:00 ]

レスリング世界選手権第2日

(9月13日 トルコ・イスタンブール=シナンエルデンドーム)
 男子グレコローマン3階級を実施し、昨年銀メダルを獲得した60キロ級の松本隆太郎(25=群馬ヤクルト販売)は初戦で欧州王者のラシヒ(グルジア)に敗れ、上位6選手に与えられるロンドン五輪出場枠を獲得できなかった。初戦で敗れた84キロ級の岡太一(23)は敗者復活戦でも1―2で惜敗。120キロ級の新庄寛和(28=ともに自衛隊)は初戦敗退した。初日の55キロ級では長谷川恒平(26=福一漁業)が敗者復活最終戦で敗れ、五輪枠獲得はならなかった。

 前日の長谷川と並び男子のエース格とされた松本隆が、初戦で姿を消した。今年の欧州王者ラシヒをスタンディングで攻めきれず、グラウンドでは「想像以上にクラッチ(抱え込まれる状態)が強烈だった」とお手上げ状態。表彰台はおろか五輪枠の獲得も失敗した。

 昨年はノーマークの伏兵として決勝まで進出。銀メダル獲得で期待を集めた。体力勝負に持ち込み、最終ピリオドで仕留める方程式は「簡単に対策を立てられるものではない」と自信も見せていた。だが、実際は組み手を研究され「自分の流れにならないと相手もバテない」と唇をかんだ。

 「軽量級は期待されていて、これまで練習に付き合ってくれたコーチやパートナーに申し訳ない」と責任を背負った25歳は「このままじゃ終われない」と気持ちを切り替えるのに必死だった。

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2011年9月14日のニュース