ジョコビッチ3冠 4時間10分激闘制した

[ 2011年9月14日 06:00 ]

男子シングルスで初優勝を飾ったジョコビッチ

全米オープンテニス男子シングルス決勝

(9月12日)
 男子シングルス決勝を行い、第1シードのノバク・ジョコビッチ(24=セルビア)が第2シードで昨年覇者のラファエル・ナダル(25=スペイン)を6―2、6―4、6―7、6―1で下し、初優勝した。ジョコビッチは今季、全豪オープン、ウィンブルドン選手権も制しており、1968年のオープン化(プロ解禁)以降6人目となる同一年の4大大会3大会制覇を果たした。

 3度目の決勝で初優勝を決めると、ジョコビッチは大の字に寝そべった。2年連続の決勝対決でナダルに雪辱し「信じられない気分だ。思い通り、今年一番の試合ができた」と喜びに浸った。

 4時間10分の壮絶なストローク戦を機動力とネット際へのドロップショットなどの高い技術で制した。2セットを連取した後の第3セットを奪われ、直後に2度、トレーナーから腰の治療を受けた。逆に余計な力が抜け、第4セットは1ゲームしか与えなかった。

 開幕から41連勝するなど今季は64勝2敗。ナダルには6連勝した。昨年の全米で接戦を戦い抜いたことを転機に挙げ「それまでは強敵に勝つ自信が持てずにミスを待っていたが、攻撃的に仕掛けられるようになった」と言う。初めて世界1位で臨んだ4大大会を制し、ナダル、フェデラーとの3強時代から、ジョコビッチ時代の到来を感じさせた。

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2011年9月14日のニュース