20歳の“誓い” 遼今季初Vで「1杯やってみたい」

[ 2011年9月14日 06:00 ]

練習ラウンド、豪快にティーショットを放つ石川

 石川遼(19=パナソニック)が文字通りの“勝利の美酒”を狙う。ANAオープンは15日に北海道・札幌GC輪厚コースで開幕する。石川は13日に会場入りしてインの9ホールで練習ラウンドを行った。大会3日目の17日が20歳の誕生日で、10代最後で20代最初となるトーナメント。大きな節目となるバースデーウイークに、あと一歩で逃し続けている今季初勝利を見据えた。

 わずか数日の違いが大きな意味を持つ。それは大会中に20歳の誕生日を迎えるからだ。「この試合で勝つと10代最後になるんですか?20代最初になるんですか?」。17日に誕生日を迎える石川は、最終日が20歳と1日。勝てば“20代最初の優勝”になると報道陣から聞かされると、ちょっぴり残念そうだった。

 「10代最後の方が聞こえがいいかな。でも20歳と1日も凄いですよね。でも20歳ちょうどじゃあないんだな…」。10代への未練なのか、何だかぜいたくな悩みをつぶやきつつ、来るべき20歳に向けてはこんな抱負を語った。「ゴルフは大人にならないこと。小さくまとまったり、妙に落ち着かずに子供のようにゴルフをやっていきたい」

 そういう意味では諸藤将次と盧承烈(韓国)と回る予選ラウンドは絶好のペアリングだ。2人は石川以上の飛距離を誇る。特に諸藤はツアーNo・1の飛ばし屋で初の同組対決。「大いに力みます。力まないのは無理。セカンドオナー(2打目を最初に打つ選手)の嵐だと思うけど」と“負け”を覚悟しながらも少しでも食らいついていくつもりだ。

 20歳になれば酒やたばこも解禁になる。たばこに関しては「近くで吸われると服ににおいがつくのが気になる。自分は絶対吸わないと思う」と消極的だが、酒については「優勝した後の1杯をやってみたい」と興味津々。「それがいつおいしく感じるのか。最初は間違いなくコーラの方がおいしいだろうけど」。20歳になればシャンパンファイトやビールかけで喜んだっていい。それはこれまでのツアー9勝にはなかった楽しみだ。

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2011年9月14日のニュース