遼くん なでしこ国民栄誉賞に刺激“大和魂”見せる!

[ 2011年8月3日 06:00 ]

会見後、搭乗機へ向かう石川遼

 石川遼(19=パナソニック)が2日、今季最後のメジャーに向けて出発した。世界ゴルフ選手権シリーズのブリヂストン招待(4日開幕、オハイオ州ファイアストーンCC)と全米プロ選手権(11日開幕、ジョージア州アトランタアスレチックC)の2試合に出場予定。世界を制したなでしこジャパンに続けとばかりに、優勝を目指して“大和男子”の猛アピールを誓った。

 石川にとってもなでしこジャパンの国民栄誉賞は朗報だった。「世界の舞台で活躍することが日本でのアピールにもつながる。びっくりしたし、凄いことだと思った」。ブリヂストン招待、全米プロと続く2連戦。「強い気持ち、勝つんだと思ってやっていきたい」と渡米を前に自らの目標設定が明確になった。

 なでしこフィーバーを見るにつけ、世界制覇の影響力の大きさを実感していた。女子サッカーとゴルフで競技は異なるが、自分が取り組むスポーツを世間にアピールし、広く普及させたい気持ちは石川も変わらない。

 1日には栃木県内で行われた「第1回石川遼ジュニアトーナメント」に足を運び、ジュニアゴルファーのレベルアップを目の当たりにした。彼らの目標になる立場としても「プロである僕たちがもっとレベルを上げていかないと、ジュニアの目標も下がってしまう」と責任の大きさを再認識した。

 女子ゴルフでは宮里藍と宮里美香が先月の全米女子オープンの最終組で回り、宮里藍はエビアン・マスターズで優勝もしている。それに比べて、男子は世界での活躍度で一歩も二歩も後れを取っている。そろそろ奮起しても良い頃だ。

 全米プロは昨年の大会で日本勢5人全て予選落ちの屈辱を味わった。予選落ちのないブリヂストン招待を含め、今年も同じように惨敗するつもりはない。「個人として、日本のゴルフ界としてもアピールしたい。世界に食らいついていきたい」と語る言葉には、いつになく熱がこもっていた。

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