マキロイ 遼くんにエール「メジャー勝てる」

[ 2011年7月14日 06:00 ]

全英オープン・練習日、笑顔でラウンドする石川遼

 海外メジャーの全英オープン は14日、英サンドイッチのロイヤル・セントジョージズGC(7211ヤード、パー72)で開幕する。石川遼(19=パナソニック)は13日は練習ラウンドで最終調整。全米オープンを制したロリー・マキロイ(22=英国)らから送られたエールを胸に今季3戦目のメジャーに挑む。

 決戦を翌日に控えた石川は最後の練習ラウンドに臨んだ。243ヤードの11番パー3では1Wを握るほどの海風が吹いたが、警戒するバンカーにつかまったのは18ホールで1回だけ。「スエズ運河」と呼ばれるクリーク越えの14番パー5でバーディーチャンスにつけるなど、「風が吹いてもバーディーを取れたホールもあった。1日4バーディーがノルマ。ショットは一番良い。不安なく迎えられる」と万全の状態をアピールした。

 メジャーでの優勝争いを目指す中、6月の全米オープンを制した同世代のマキロイからは心強い言葉が送られた。石川とは昨年の全米オープン予選ラウンドで同組。石川が予選を2位で通過(最終成績は33位)したのを間近で見ている。会見で「遼は世界のベストヤングプレーヤーの一人。日本で何度も勝っていることがそれを証明している。自分が全米オープンで勝ったことで、若い選手が俺たちもできると思ってくれたらうれしい。自分の勝利は彼らに自信を与えたと思う」と話し、石川の近い将来のメジャー制覇の可能性があるかについては「もちろんだ」と断言した。

 また、予選ラウンドを同組で回ることになった世界ランク1位、ドナルドも会見で「石川は才能がある。メジャーのような大きな大会で勝つのは時間の問題だ」と高評価。現在のゴルフ界をリードする2人から実力にお墨付きをもらったことは何よりの自信となった。

 石川は「2人の言葉は本心じゃないかもしれないけど、うれしい。なるべく早く彼らに追いつきたい。いつか彼らと同じレベルでやれていると思える日がくればいい。ルーク(ドナルド)と回れる2日間は良い経験になる」と気持ちを新たにした。「日本のファンは僕がメジャーで勝つとは思っていないだろうから気は楽。でも、僕はメジャーに勝ちたいと思っている」。世界のトッププロの言葉が社交辞令でないことを3度目の全英舞台で証明する。

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