九重親方が直接祝福「追い越すように頑張って」

[ 2011年7月14日 06:00 ]

九重親方(左)の祝福を受け握手を交わす魁皇

魁皇 史上最多の通算1045勝達成

 1045勝の最多勝記録に並ばれた九重親方(元横綱・千代の富士)は、東の花道で大関が戻ってくるのを笑顔で待ち受けていた。「(4日目まで待つのが)長かったよ。(これで)またしっかり頑張れるから。おめでとう」と握手を交わして祝福の言葉をかけ、ねぎらうように肩を叩いた。

 初日から3連敗し、足踏みしていた38歳のベテラン大関を九重親方は「元気がなかった。15日間取れるのか心配していた」という。腰の状態がすぐれず、記録への重圧に苦しんでいるのは分かった。

 それだけに自らの記録に並ばれた寂しさは「全然ない」と言い切った。そして「大関だからしっかりと土俵を務めながら力強い相撲で勝ち星を挙げてほしい。もう1番勝って、追い越すように頑張ってほしい。記録はこれからの力士の励みになる。記録を破ることで注目されるし、破っていくことで(相撲界)全体が良くなっていく」とエールを送った。

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2011年7月14日のニュース