ナダル連覇王手!決勝進出で25歳誕生日祝う

[ 2011年6月4日 06:00 ]

決勝に進出したナダル

全仏オープンテニス第13日

(6月3日 ローランギャロス)
 ナダルが2連覇に王手をかけた。男子シングルス準決勝で第1シードのラファエル・ナダル(25=スペイン)が第4シードのアンディ・マリー(24=英国)をストレートで下した。5日の決勝でビョルン・ボルグ(スウェーデン)と並ぶ最多6度目の優勝を目指す。4日の女子シングルス決勝は2連覇に挑むフラチェスカ・スキアボーネ(30=イタリア)とアジア人で初の4大大会優勝を狙う李娜(29=中国)が対決する。

 この日、25歳を迎えたナダルが2年連続6度目の決勝進出で自らの誕生日を祝った。強風で赤土が舞っても冷静に対応し、マリーとの打ち合いを力でねじ伏せた。最後は相手のボールがネットにかかり3時間17分の熱闘に決着。世界王者は両膝をつきながら派手なガッツポーズで喜んだ。

 勝負強さを見せつけた。ブレークポイントはマリーに18個も許したが、失ったのは3個。土壇場でも粘りを見せて相手に簡単にポイントを許さず、ペースを握らせなかった。自身は第2セットの5―5の第11ゲームを15―40からブレークするなど勝負どころで集中力を発揮して押し切った。

 大会序盤の苦戦から完全に復調した。1回戦イスナー戦で全仏で初めて最終セットまでもつれたが逆転勝ち。「去年ほどの状態にはない」と弱音を吐いていた赤土の王者も大会2週目に入ってから調子を上げてきた。ボルグの6度に並ぶ最多優勝まであと1勝だ。

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2011年6月4日のニュース