ラストチャンスへ 遼“タイガー・パット”に懸ける

[ 2011年6月1日 06:00 ]

手のひらを合わせてパターの練習をする石川遼

 “タイガー・パット”で最年少メジャー優勝のラストチャンスに懸ける。男子ゴルフの国内メジャー、日本ツアー選手権シティ杯宍戸(茨城・宍戸ヒルズCC西コース)は2日に開幕。石川遼(19=パナソニック)は31日、プロアマ戦に出場後、先週の予選落ちの原因となったパットの練習に約1時間を費やした。

 不振のパット打開のために石川が参考にしたのはタイガー・ウッズだ。先週、自宅で見たゴルフ番組で数年前のウッズのストロークが映し出され「本当にボールを打ったのかなと思うぐらいのスムーズさだった」とヒントを得た。この日の練習では素振りのようにストロークすることを課題に打点の位置やタイミングを修正。手応えを得て練習を切り上げた。

 数々の最年少記録を塗り替えてきたが、浅見緑蔵の持つ19歳9カ月の国内メジャー最年少V記録を更新するには今大会が最後のチャンス。「記録への興味はそれほどない」というが、被災地で行われる試合とあって「震災のショックから立ち直って頑張ろうと思える方が1人でも増えてくれれば」と高いモチベーションで優勝を目指すつもりだ。

 ≪地震対策徹底≫茨城県での開催とあって日本ゴルフツアー機構も地震対策を施した。ギャラリースタンドの高さを例年よりも低く抑えて土台も強化。コース内や近隣には避難場所を確保した。さらに、緊急地震速報が出た場合には競技を全て中断する異例の措置を取るなど、できる限りの備えで臨む。

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