貴乃花審判部長「運をつかんだ力士はそれも実力のうち」

[ 2011年5月25日 12:34 ]

 異例の番付編成を終えた貴乃花審判部長(元横綱)は25日、「(技量審査場所は)幕内と十両にかなり空きがあったので、幕下上位も十両枠の一つだったと考えていただきたい。運をつかんだ力士は、それも実力のうちだと思いたい」と説明した。

 場所前から設定された昇進枠は最低13。審判部によると、東西の幕下7枚目までは十両圏内との扱いだったという。西筆頭の垣添や東3枚目の荒鷲は3勝4敗だが、7枚目以内にとどまる成績だったため、十両へと“吸収”。荒鷲と最後の1枠を争った東12枚目で4勝3敗の旭秀鵬はあと1勝が必要だった。また十両下位で大負けした力士もいたが、昇進者が足りずに残留した。

 紛糾が予想された番付編成会議は通常よりも2時間近く早く終了。貴乃花部長は「50年、100年に一度あるかどうかの場所。審判部の親方衆はいつも以上に集中力をもってやった」と大仕事をした充実感に浸った。

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2011年5月25日のニュース