大相撲の野球賭博事件 元琴光喜恐喝を一転否認 

[ 2011年5月25日 18:18 ]

 大相撲の野球賭博事件で、元大関琴光喜から現金を脅し取ったなどとして、恐喝罪などに問われた元力士古市満朝被告(38)の公判が25日、東京地裁(登石郁朗裁判長)であり、昨年9月の初公判で認めた350万円恐喝の起訴内容を一転否認した。当初から否認していた2件を含め、全面無罪主張に転じた。

 弁護側は「元琴光喜から受け取った350万円は、賭博の勝ち金回収を依頼された報酬で、恐喝はしていない」とする陳述書を提出した。

 この日は弁護側証人の元大嶽親方(元関脇貴闘力)を尋問する予定だったが、姿を見せなかった。元琴光喜は元大嶽親方の分も合わせて賭けており、勝ち金の支払いをめぐるトラブルが恐喝事件につながったとされる。

 起訴状によると、古市被告は昨年1~3月、元琴光喜から野球賭博の口止め料名目で350万円を喝取、暴力団員2人と共謀して8千万円も要求したが未遂に終わった。賭博の胴元だった元幕下からも300万円を脅し取った、としている。

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2011年5月25日のニュース