バレーW杯 日本開催決定も…仙台会場を広島に変更

[ 2011年5月24日 18:54 ]

 日本バレーボール協会は24日、来年のロンドン五輪予選を兼ねる11~12月のワールドカップ(W杯)の日本開催を正式発表し、会場のうち東日本大震災の影響を考慮し、女子の11月8、9日の仙台市体育館を広島サンプラザに変更した。

 日本協会の小島和行理事は仙台断念の理由として福島第1原発事故を挙げて「原発に近く、FIVB(国際バレーボール連盟)役員や欧州各国連盟関係者から放射能を不安視する声があり、理解を得られなかった」と説明した。FIVBからはW杯の会場を西日本に限定するよう要望されたが、放射線量のデータを提示。仙台以外の東日本開催は了承された。

 女子の11月4~6日も会場が東京・国立代々木競技場から広島に変わった。日本協会によると日本が開幕からの5試合を同会場で行い、地元の盛り上がりを促す狙いがある。

 W杯は男女とも12チームが参加し、3位までが五輪出場権を得る。強化を担当する日本協会の森田淳悟理事は日本開催が正式に決まったことで「ホームでできるメリットはある」と話し、日本の躍進で「東北にエールを送ることができればいい」と話した。

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2011年5月24日のニュース