原発への不安解消できず…FIVB、仙台に「ノー」

[ 2011年5月24日 20:17 ]

 日本バレーボール協会が被災地仙台での試合に、国際連盟(FIVB)から「ノー」を突き付けられた。中野泰三郎会長は「こういう時だからこそ仙台で試合をし、勇気づけたい気持ちはある」と話したが、原発事故への不安を完全には解消できなかった。

 日本協会は震災後、4度もFIVB理事に放射線量のデータなどをメールで報告。FIVB理事会でも国内の様子を映したVTRを流し、安全性をアピールした。東京での開催は認められたものの、仙台については安全面に関し「FIVBと感情のギャップがあった」(小島理事)と言う。

 体操の世界選手権やサッカーのクラブワールドカップは予定通りの日本開催に落ち着いた。スポーツ界の「風評被害」に一定の歯止めはかかったが、完全に信頼を取り戻すのには時間がかかりそうだ。日本協会幹部は「欧州の幾つかの国の選手からは(W杯参加に)不安の声が出ていると聞いた」と話した。

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2011年5月24日のニュース