夏場所開催を検討…臨時理事会&評議員会開催

[ 2011年4月5日 06:00 ]

両国国技館から一時外出する放駒理事長

大相撲八百長問題

 日本相撲協会は4日、6日に臨時の理事会と評議員会を開催すると発表した。放駒理事長(元大関・魁傑)は理事会で5月の夏場所の開催を検討することを明言。開催した場合の興行形態について各理事の意見を求めることになった。再発防止策も7日に最終提言がまとまることになり、本場所再開へ動きだすことになった。

 八百長問題で延期に追い込まれた本場所開催が本格的に検討されることになった。相撲協会はあす6日に臨時の理事会招集を決定。八百長問題の責任を取って辞任した3理事の役職の分担などを議論するが、1カ月後に迫った夏場所開催も議題に上ることになった。放駒理事長は「夏場所のことは(これまで)何も言っていない。はっきりしないといけないし、しっかり考える」と明言した。

 放駒理事長はこれまで「全容解明、処分、再発防止」の3点セットが本場所再開の目安と主張してきたが、23人を大量処分して調査も大筋で終了。7日には大相撲新生委員会が再発防止策の最終提言を提出することも決定した。相撲協会は夏場所の前売り開始日に設定していた9日までに結論を出したいのが本音で、臨時理事会では一気に開催の有無を決定する可能性もある。

 再開への最大のポイントは興行形態。9人が引退に追い込まれる十両は取組数が大幅に減少するため、理事の間では「十両以上の取組が少ない状況で、お客さんに通常料金を請求するのはどうか」という声も多い。そのため、一定料金を徴収して義援金とするプランも浮上している。

続きを表示

2011年4月5日のニュース