退職拒否の谷川親方 涙で八百長関与を否定

[ 2011年4月5日 18:57 ]

記者会見で、退職届を出さないことを明らかにする谷川親方

 退職勧告を拒否した谷川親方(元小結海鵬)は東京都墨田区の八角部屋で5日夕に開いた記者会見で、事前に報道陣に配った文書を涙で声を詰まらせながら読み上げた。

 「『やってないのになぜ処分されるんだ』という気持ちは、今も全く変わっていない」と心境を吐露。特別調査委員会の調査に不満を示し、日本相撲協会理事会に対して「主張は全く聞き入れられず、悔しくて、やり切れない気持ちでいっぱい」と語った。

 他の八百長関与力士らについては「今後の生活があるため、やむをえず、引退届を提出した人もいる」と説明。「私は自分の信念を貫き通し、退職届を提出しない。解雇されるかもしれないが、自らの気持ちに背いてまで退職勧告に従えない」と述べた。

 弟子の監督責任を問われ、降格処分になった師匠の八角親方(元横綱北勝海)は「おれのことは気にせず、自分の思っていることをやりなさいと言った」と話した。

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2011年4月5日のニュース