藤田、収穫のオーガスタ“弾丸”初ラウンド

[ 2011年3月11日 06:00 ]

前日はオーガスタでラウンドし、トンボ帰りして練習ラウンドをこなす藤田

 4月7日開幕のマスターズに出場する藤田寛之(41=葛城GC)が7日から1泊2日で米ジョージア州オーガスタへの弾丸ツアーを決行して練習ラウンドを行った。10日開幕の世界ゴルフ選手権シリーズ、キャデラック選手権(米フロリダ州、ドラル・リゾート&スパ)を前にしての強行日程だったが、本番へ向けて収穫と課題を手にした。

 オーガスタの初ラウンドでは予想を超える難しさに打ちのめされた。「まずはやられましたね。圧倒されている自分がいました」。7日の夜にフロリダからオーガスタへ飛び、翌朝に選手として初めてオーガスタに足を踏み入れた。緻密なマネジメントを求められる難コースに高速のグリーン。浮足立って全く歯が立たずに「80ぐらいは打った」と大叩きに苦笑いを浮かべた。

 それでも、41歳の表情は明るかった。「敷居が高いと思っていたらコースのみんながウエルカムで迎えてくれた。マスターズのブランド力に自分もクラッときました」。98年には雑誌の企画でマスターズを観戦するほど夢にまで見ていた舞台。わずか18ホールですっかり魅せられた。

 8日のうちにフロリダに戻り、9日がキャデラック選手権に向けての最後の調整。今大会だけを考えれば無謀な日程だったが、オーガスタでは昨年優勝のミケルソンの姿も見かけ、世界のトップ選手がマスターズに懸ける意気込みも感じた。

 「強行日程だけど、行ったことは正解だった。何よりの課題はショットの精度を上げること」。飛距離では米ツアーの選手にかなわない分、持ち前の技術と正確性で戦うことを再認識。狙うべきポイント、絶対打ってはいけない場所、グリーンおよびグリーン周りの難しさなど、本番に向けてのイメージができたことが何よりの収穫だった。

 10日開幕のキャデラック選手権を終えると一時帰国して調整に入る。オーガスタから持ち帰った宿題を意識してマスターズに照準を絞っていく。

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2011年3月11日のニュース