14歳スーパー中学生 ノーマルヒルでもV 原田雅彦氏も「気になる」

[ 2011年1月21日 10:30 ]

<全道スキー・ジャンプ>1回目93・5メートルをマークし、優勝した高梨

北海道スキー選手権

(1月20日 札幌・宮の森ジャンプ競技場=HS100メートル、K点90メートルほか)
 ジャンプ・ノーマルヒル競技の女子は、14歳のスーパー中学生・高梨沙羅(さら=上川中)が1回目に最長不倒の93・5メートルを記録。2回目も88・5メートルにまとめ、合計229点で初優勝を飾った。男子の少年組は竹花健汰(18=札幌日大高)が201点で制し、成年組は高柳太郎(28=日本空調)がW杯遠征組を抑えた。

 高梨は、緩やかな向かい風に乗った1回目に最長不倒をマーク。2回目も88・5メートルにまとめて逃げ切った。表彰台の真ん中で初々しい笑みを浮かべたスーパー中学生は「とてもうれしいです。内容も良かった」と満足げにした。

 10日のHBC杯(ラージヒル)で国内女子最長となる141メートルをマークした高梨の父・寛也さん(43)も元ジャンプ選手。日体大では2年間のフィンランド留学を経験している。上川町で後輩にあたる長野五輪金メダリスト原田雅彦氏(現雪印コーチ)は「ジャンプ少年団の時は、お父さんに全然勝てなかった」と振り返るとともに「同じ上川の沙羅ちゃんは気になるし、ぜひ世界で大暴れしてほしい」と同郷の星にエールを送った。

 高梨は今後、23日に欧州に向けて出国。世界ジュニア(26日開幕、エストニア)を経て、最年少代表となった来月の世界選手権(ノルウェー・オスロ)に臨む。「まずは世界ジュニアに集中したい。団体でメダル、個人では入賞を目指して頑張ります」。原田氏の現役時をほうふつさせる高い放物線で飛距離を伸ばす高梨が、今度は世界の舞台で大アーチを描く。

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2011年1月21日のニュース