野球賭博2つのルート…トレーナーも仲介役だった

[ 2010年6月23日 10:14 ]

 大相撲の野球賭博問題で、仕切り役の胴元と力士の仲介役として、42歳の男性トレーナーが中心的な存在だったことが23日、関係者の話で明らかになった。既に捜査関係者の間でも浮上しているという。

 トレーナーは本場所の支度部屋に15日間出入りしており、力士の体調管理やマッサージを行う人物が野球賭博を仲介していたことで、事態は新たな展開を見せそうだ。

 また、これまで仲介役の中心人物とされていた床山(29)と同じ阿武松部屋にかつて所属し、最高位は幕下だった元力士(34)も、仲介役をしていたことが分かった。

 関係者によると、42歳のトレーナーは野球賭博への関与が発覚した現役関取の中で、幕内豊ノ島や豪栄道、豊響、嘉風、十両の普天王らほぼ大半の力士の仲介役を務めていた。このトレーナーは数年前からこれらの力士の治療を行っており、最近では横綱白鵬も担当しているが、白鵬は野球賭博に関与していないという。

 また関係者によれば、阿武松部屋にいた元力士は、同部屋の床山とともに大関琴光喜、小結琴奨菊らの仲介役だったという。これで角界には大きく二つの仲介ルートがあったとみられる。

 また、幕内隠岐の海(24)=島根県出身=が日本相撲協会に対して野球賭博への関与を認めていたことも、関係者の話で新たに分かった。十両以上の力士で判明した野球賭博関与者は13人目。隠岐の海の師匠は相撲協会の八角生活指導部副部長(元横綱北勝海)。

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2010年6月23日のニュース