ノーモア朝青龍!“巡業3カ条”を厳命

[ 2010年4月6日 06:00 ]

横綱白鵬(左から2人目)ら関取衆を前に、心構えを話す日本相撲協会の放駒巡業部長(左端)

 大相撲春巡業が5日、三重県津市の津市体育館で行われ、稽古前には放駒巡業部長(元大関魁傑)が十両以上の力士を集め、(1)寝坊をするな(2)稽古場に来い(3)取組はしっかりやれ――の“巡業3カ条”の順守を命じた。

 放駒巡業部長は約10分間、関取衆に対し「稽古をお客さんに見せるのは義務だ。朝から支度部屋で毛布をかぶって寝るのは禁止する」などと訓示。稽古後には、積極性を欠くなどした関取15人を呼び出して注意した。
 異例の訓示は、巡業の稽古を幾度となくサボっていた元横綱・朝青龍の悪影響を排除し、巡業の風紀を正すことが目的。不知火巡業部副部長(元関脇青葉城)は「1人(朝青龍)いなくなったし変わるでしょう」と手応えを得た様子。それでも放駒巡業部長は「1日だけで何とも言えない。長続きするかが問題」と手綱を締めた。
 <過剰かわいがりにイエローカード>力士が積極的に稽古に参加した一方で、過剰なかわいがりをした2大関にイエローカードが出された。琴欧洲が先場所敗れた土佐豊を上手投げや外掛けで土俵に叩きつけると、見かねた放駒巡業部長が「やめとけ」と制止する一幕があった。また、日馬富士も隠岐の海に故意のひじうちを食らわせて注意を受けた。放駒巡業部長は「ケガをする稽古のつけ方はいかん。醜いので注意した」と怒り心頭だった。

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2010年4月6日のニュース