２度目は違う　遼くん「ことしも興奮しているが…」

　ウッズの復帰が重なって、コースには月曜日の早朝から黒山の人だかり。日本の練習ラウンドでは考えられないような大観衆に囲まれた石川だが、雑音を封じて調整に集中した。

　「最初の２、３ホールは緊張したけど、途中から練習に集中できた。２度目（の出場）ということで違いますよ」。舞い上がってしまった昨年の反省を生かし、コースを丹念にチェックした。
　３月中旬に渡米して以来好調を維持するドライバーは、この日もフェアウエーをしっかりととらえた。芝が短く刈り込まれていることもあり「転がって、先週よりも１０ヤード近く飛んでいる」と笑顔を浮かべた。
　昨年は予選落ちに終わったが、その悔しさを胸に戦った国内ツアーで史上最年少賞金王に輝いた。海外でも経験を重ねた１８歳は、大きく成長してオーガスタに戻ってきた。「ことしも興奮しているが、自分をしっかりと持って練習できている」。聖地の雰囲気にのまれることなく、本番に向けて牙を研ぐ。（共同）