東京地裁「八百長の事実認められず」

[ 2009年11月10日 06:00 ]

 06年名古屋場所の朝青龍―白鵬戦で八百長を仕組んだと報じた週刊現代の記事で名誉を傷つけられたとして、日本相撲協会と北の湖前理事長(元横綱)が発行元の講談社に計1億1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で東京地裁は9日、「前理事長が仲介を指示した事実は認められない」として、計385万円の支払いを命じた。

 週刊現代は07年6月9日号で、白鵬の師匠・宮城野親方(元十両・金親)が元愛人に「八百長を指示された」と語った録音テープをもとに、前理事長の関与で八百長が行われたと告発したが、志田博文裁判長は「(テープでは)誰から指示されたかは言及していない」と結論づけた。

 判決を受け、週刊現代は「納得できない。控訴については検討中です」とコメント。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は「裁判の途中でどうのこうのはない」と、判決が確定するまでは宮城野親方への処分を検討しない方針を示した。

 ▼北の湖親方(元横綱)妥当な判決で喜んでいます。正しい判決を下された裁判所に敬意を表します。勝訴によって協会及び私の名誉が回復されたことを重視しています。

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2009年11月10日のニュース