両手ちょんづき秋場所からOKだった

[ 2008年10月6日 06:00 ]

 秋場所で混乱した立ち合い問題について、朝青龍、白鵬ら関取60人が参加した臨時の力士会が5日、両国国技館で開かれた。放駒審判部長(元大関・魁傑)、貴乃花審判部副部長(元横綱)ら審判部の親方衆と立行司らも参加し、あらためて両手をついて立つことを確認した。

 立ち合いの正常化を訴えた武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は秋場所で「片手を静止させて土俵につけていれば、もう一方の手はちょんづきでも認める」としていた。しかし、この日は両手でのちょんづきや、片手をついたあとにその手を浮かし、その後にもう一方の手をつくことなども秋場所中に認めていたことが明らかにされた。そのため、それを認識していなかった力士の間で混乱が見られた。
 一部の力士が再確認しようとしたところ、審判の親方から「理事長が言っているんだから従えばいいんだ」と頭ごなしにさえぎられる場面もあったという。「意見交換にならなかった」などと不満をのぞかせる力士もいた。議長役の千代大海は「納得できない力士は要望を出して九州場所が終わってから講習会をやるようにすればいい」と再度力士会を開く可能性を示唆した。問題解決は長引きそうな見通しだ。

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2008年10月6日のニュース